2011年11月21日月曜日

光る灰皿

ふと思った。

折角24インチのモニターとコンポをアトムちゃんに繋いだ今、これでDVDを見ない理由があろうかと。

とりあえず部屋を暗くし適当にハリーポッターと謎のプリンスを入れ再生する。なんとも湿っぽい描写が続く中、無性にタバコが吸くなった。いかんともし難い欲求が巡る。

しかし、雰囲気を出すために暗くした部屋では
夜ばかりの画面とも相成り灰皿が何処にあるのかさえ分からない。
これでは快適な空間とは言えまい。
雰囲気を出しつつ、灰皿を明るくせねば
映画もろくに見られやしない。
なんとしても、光る灰皿を手に入れなければ。

気が付くと引出しを開けてLEDと半田ゴテ、タッパーの三種の神器を取出し、抵抗値の計算をしていた。
もちろん蛍光灯を点け、コンポの音量も下げる。
最早ハリーポッターなど完全に忘れ去られた。

いや待てよ、明るさが変わる方が便利だろう。何やら気分が乗ってきた。
ダンボールからボリュームを探し出し、タッパーに穴を開ける。
電源は用途不明のACアダプターの先を切り飛ばし、適当に繋いだ。

極細チップと1ミリの鉛入り半田を買って来た甲斐有り、半田付けは一瞬で終わった。
やっぱり半田線は鉛入りの方が簡単だ。
チップは細い方が楽だ。
弘法だって筆は選びだい時もある。

そして運命の点灯の瞬間。タッパーの上にガラスの灰皿を置き
ACアダプターをコンセントに差し込む。

おぉ遂に快適な灰皿を手に入れた。
ニヤリとしてタバコを吸いながら時計をみると、もう寝る時間だ。
アトムちゃんの電源を切り、私は眠りについた。


結局、謎のプリンスは誰だったんだろう。。

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